診療案内
骨粗鬆症外来

骨粗鬆症について

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骨粗鬆症の病態
健康な人では骨を作る作用と骨を溶かす作用はバランスが取れている。 しかし、加齢により骨を溶かす作用が増強したり、他の病気や薬物により骨を作る作用が低下することで、骨が脆く折れやすくなる。
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骨の形態変化
正常な骨は中身がビッシリ詰まっているが、骨粗鬆症になると骨の内部がスカスカになってしまいます。ちなみに骨粗鬆症の読み方にある「そ」という字は訓読みで「す」と読める。 つまり骨粗鬆症はその読み方の通り、骨に「す」が入る病気である。
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再骨折の危険性
実際に疫学上の調査では、過去に椎体骨折の経験があると、新たに椎体骨折を起こす危険性は5倍に、大腿骨頸部骨折を起こす危険性は2、5倍になるという結果が出ている。つまり、再骨折の危険性が高まるということになります。

TOPIC介護の要因
骨折により近年社会問題となっている「介護」が必要になる可能性が高まる。実際に平成22年の調査では、介護の理由の2番目に骨折・転倒が入ってきている。寝たきりや介護を防止するためにも、骨粗鬆症の治療は非常に重要である。(ちなみに平成23年の調査では骨折・転倒が脳血管疾患を抜いて1位になっている。)
骨粗鬆症の治療について
骨粗鬆症の治療薬は
大きく3つに
分類されます
1腸管からカルシウム吸収増加作用
- カルシウム製剤
- 活性型ビタミンD3製剤
2骨吸収抑制作用(破骨細胞の抑制)
- カルシトニン製剤
- エストロゲン製剤(女性ホルモン)
- SERM製剤
- ビスフォスフォネート製剤(BP)
3骨形成促進作用(骨芽細動の働き)
- ビタミンK2製剤
- 副甲状腺ホルモン(PTH)製剤